こんにちは、こばんです!
先日、高配当投資に関する記事を書きました。
近頃の株価の動き、まったく掴めません。まさにランダムウォークとはよく言ったものです。
株価の動きは予想できませんが、投資対象の妥当性については分析が可能だと思います!
ということで「米国高配当ETFの比較」というテーマで本記事を書き上げてみました!
ポイント
当記事は、2021年から高配当投資を開始するため絶賛勉強中の僕が、
米国高配当ETFの投資対象である
- HDV
- VYM
- SPYD
それぞれどんな特徴があるのか、初心者なりに分析した自己満記事となります。ご注意ください。
あくまで何の権威性もない、ひとりの投資家ナースの考えですが、
これから米国高配当ETFに投資する人の参考になれば幸いです!
3つの米国高配当ETF
当記事で紹介するのは以下のETFです。
- HDV(iシェアーズ・コア 米国高配当株 ETF)
- VYM(バンガード・米国高配当株式 ETF)
- SPYD(SPDR®ポートフォリオS&P500®高配当株式 ETF)
高配当投資に興味を持つ読者のみなさんなら、聞いたことがある名前だと思います。
それぞれの特徴を運用する会社とともに紹介していきます。
HDVってなに?
HDVは正式名称を「iシェアーズ・コア 米国高配当株 ETF」と言います。
ポイント
iシェアーズ コア米国高配当株 ETF(iShares Core High Dividend ETF)は、通常モーニングスター配当フォーカス指数(同指数)の価格と利回りパフォーマンスに連動した投資成果を目指す。同指数は、財務健全性が高く、同時に持続的に平均以上の配当を支払うことのできる、質の高い米国企業への投資機会を提供する。同指数は75銘柄で構成されており、投資家に配当を支払うことのできる資金余力(配当力)によってウェイト付けを行う。
楽天証券HPより(https://www.rakuten-sec.co.jp/web/market/search/us_search/quote.html?ric=HDV.P)
世界3大資産運用会社のひとつ「ブラックロック」が運用を行うETFです。
VYMってなに?
VYMは正式名称を「バンガード・米国高配当株式 ETF」と言います。
ポイント
バンガード・米国高配当株式ETF(Vanguard High Dividend Yield ETF)は、FTSE ハイディビデンド・イールド・インデックスのパフォーマンスへの連動を目指す。FTSEハイディビデンド・イールド・インデックスは、FTSEグローバル・エクイティ・インデックス・シリーズ(GEIS)の米国コンポーネントの派生インデックスであり、高い配当利回りの銘柄で構成されている。
楽天証券HPより(https://www.rakuten-sec.co.jp/web/market/search/us_search/quote.html?ric=VYM.P)
世界3大資産運用会社のひとつ「バンガード」が運用を行うETFです。
SPYDってなに?
SPYDは正式名称を「SPDR®ポートフォリオS&P500®高配当株式 ETF」と言います。
ポイント
SPDR ポートフォリオS&P 500 高配当株式ETF(SPDR Portfolio S&P 500 High Dividend ETF)は、S&P500高配当指数(同指数)のトータルリターン(経費控除前)のパフォーマンスに概ね連動する投資成果を上げることを目標とする。同指数は、配当利回りに基づき、S&P500指数の採用銘柄のうち配当支払い上位80銘柄のパフォーマンスを計測することを目標とする指数である。
楽天証券HPより(https://www.rakuten-sec.co.jp/web/market/search/us_search/quote.html?ric=SPYD.P)
世界3大資産運用会社のひとつ「ステートストリート」が運用を行うETFです。
そう!3つとも、両学長が紹介されていた「お付き合いしたい資産運用会社」のETFなんですよ!どれを選んでも、間違い無いですね。
景気循環別セクターとは
少し話が変わりますが、景気循環って言葉知っていますか?
上の図は僕が書いたものです。
景気には波があって、山(好景気)もあれば谷(不景気)もある。
それを交互に繰り返し、経済全体は循環している、これを「景気循環」と言うようです。
そして、それぞれの景気局面によって人気となる、強いセクターというものが株式にはあります。
こちらの図をみたことあるって人は、かなり勤勉家なんだと思います。
ぐるぐると循環する景気局面を4分割し、それぞれにセクターが割り当ててあります。
この概念はバフェット太郎さんの「バカでも稼げる米国高配当投資」の冒頭のマンガでも書いてあります!
初っ端から書くほど大事な考え方のようです。
バフェット太郎さんの書籍にある景気循環別セクターは以下のように分けられます。
不況に強いセクターが多ければ、比較的防御力の高い「ディフェンシブ銘柄」で構成されたポートフォリオとなるんです。
ちなみにバフェット太郎さんの10銘柄からなるポートフォリオは以下のような配分になっているようです。
バフェット太郎さんは、銘柄数が10銘柄と少ない分散となっているため、不況にも強い、保守的(ディフェンシブ)なポートフォリオとしているそうです。
景気循環別にみる特徴
ポートフォリオを組む際に重要となる「景気循環別セクター」という考え方。
では、HDV・VYM・SPYDはそれぞれどのようなセクター割合になっているのでしょうか?
以下、紹介する資料は2020年10月15日時点での銘柄構成より作成したものとなっております。
それぞれのETFにおけるセクター割合は変動するものであり、常に以下の割合がキープされる訳ではありません。
とは言いつつも、それぞれの特徴を捉える上では使える考え方だと思います!
ディフェンシブ型のHDV
上記はBlackRock社が運用するHDVの資産構成割合です。
それぞれセクターを景気循環ごとに色分けしてみました。
上記をグラフにしたものを以下にまとめておきます。
HDVは「不況」局面に強いポートフォリオになっているようです。
2年前はエネルギーセクターが多かったようで、
財務健全性が高く、不況・後退を意識した銘柄で構成されています。
HDVは、防御力高め!
バランス型のVYM
次は、Vanguard社が運用するVYMの資産構成割合です。
VYMは400を超える銘柄で構成されており、3つの中で一番分散が効いていると言えます。
セクターと景気循環別の割合を以下に示します。
景気循環別にみると「不況」局面に強いように感じますが、「回復」「好況」といった好景気に強いセクターも大きな割合を占めています。
銘柄数も多く、分散が効いたバランス型といったところでしょうか!
オフェンシブ型のSPYD
最後にSTATE STREET社が運用するSPYDです。
下の図がセクターごとのグラフ、景気循環ごとのグラフです。
不況・回復・好況が似たような割合となっていますが、回復・好況を合わせると6割を占めています。
そしてSPYDの特徴として、不動産セクターが多いことが挙げられます。
僕はJ-REITのETFを運用しているのですが、変動が激しく比較的ハイリスクな投資対象となっています。
SPYDは、コロナ不況で大きく暴落していたのが印象的ですよね。
SPYDは攻撃力高め!不況に少し弱い印象ですかね?
景気循環の観点から選ぶならコレ!
結局のところ「好みによる」と結論づける投資家さんが多いですが、
どれかをオススメして、暴落して責任を押し付けられるのは嫌なので、仕方ないでしょう。
僕としては「攻めのSPYD」「守りのHDV」この2つを組み合わせて購入しようと考えております。
「両学長・こびと株さんのススメと一緒やん!」と思ったあなた。
言われたから買うのと、自分で分析して考えてから買うのでは、意味が違います!
と自分に言い聞かせておきます、、、
他のブロガーさんのオススメは?
僕が参考にさせていただいている投資ブロガーさんは、「初心者はVYM一択」とお勧めされていました。
30代にしてFIREを達成された三菱サラリーマンこと、穂高唯希さんのブログです。
アメリカ株といえば、この人!たぱぞうさんのブログです。
VYMはバランス型のETFです。
銘柄数も多く、分散が効いているため初心者にもオススメできるETFだと思います。
期待する配当利回りは?
高配当投資においては、目指すべき利回りは税引き後で考える必要があります。
配当を受け取るたびに「税金」を取られるため、実質利回りは下がってしまうからです。
特に米国株の場合、アメリカと日本で2重に課税されてしまうという問題があります。
そのため、3%の配当を得るにはおおよそ4%の利回りを目指す必要があるのです。
配当利回り順に並べると、
SPYD→ HDV→VYMの順で低くなっています。
ETF | 配当利回り |
HDV | 3.4% |
VYM | 3.13% |
SPYD | 4.15% |
攻守のバランスを取りつつ、高い利回りを狙うという観点からもSPYDとHDVを購入しようと思っています。
終わりに
初心者なりの比較ですので、そんな考えもありかな〜と参考にしてください!
2021年まで、あと2ヶ月弱。
高配当投資を始めようと決めてから、紆余曲折。
ついに投資対象が決まりましたね。
つべこべ言わず、さっさと買え!
と言われそうですが、お恥ずかしながら現在、生活防衛資金を貯めている最中なんです。
貯まり次第と決めていたので、キリよく来年からのスタートです。
買い付け方法については、また改めて別記事にしようかと思っております!
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。