健康

【脳卒中!?】迷わず救急車を呼ぶべき3つの症状

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こばん

こんにちは、こばんです!

病院にかかるべきか、様子をみておくべきか迷うときってありませんか?

一般の方からすると、緊急性があるかどうかの判断って難しいと思います。

でも、「こんな症状を見たら、迷わずに救急車を呼んでください!

このように断言できる状況があります。

それが脳卒中を発症したときです。

本記事では、脳卒中専門病棟で勤務していた現役看護師が、実際に祖父の脳卒中発症に気づき、救急受診をすることになった経験をもとに、脳卒中の特徴的な3つの症状と発見した際の対応について解説します。

「FAST」で判断!急いで119番通報すべき状況

なんだか父親の様子がおかしいわ。でも本人は大丈夫って言ってるし、ちょっと様子をみようかな。

こばん

ちょっと待って!少しの時間が命取りになる場合があります。「FAST」を使って脳卒中かどうか簡単にチェックしてみましょう。

素人目に脳卒中を判断することは容易ではありません。

ですが「FAST」が表す3つの症状を知っておくだけで119番通報の判断材料にできます。

米国脳卒中協会が推奨している脳卒中を疑った場合に行う3つの簡易テスト

それが「FAST」です。

顔のゆがみ(Face)

顔の一部にゆがみはありませんか?

笑顔を作ってもらったり眉を寄せてもらった際に、顔の半分が垂れ下がるような症状が出ていないか確認しましょう。

腕の脱力(Arm)

片方の腕だけ力が抜けませんか?

前ならえ!をします。その際に片方の腕だけ徐々に落ちてこないか確認しましょう。

ことばの障害(Speech)

普段通りに喋れていますか?

言葉が出ない、何を言っているか分からない、流暢に話せない、呂律が回らないなど話す言葉に違和感がないか確認しましょう。

発症時間(Time)

様子がおかしいのは何時からですか?

3つの症状のうちどれか一つでも当てはまれば、いつからその症状が出ているのかを確認し、救急車を呼びましょう。

詳細な時間が分からない場合は、症状が出る前の「普段の様子を最後に確認した時間」を医療者から聞かれます。

FASTを使う目的

FASTを用いた3つのテストを紹介しました。

このように簡易チェックを行うことで、脳卒中を発症した患者を一秒でも速く病院へ搬送することができます。

また発症した時間を確認することで、脳梗塞による症状だった場合、緊急で治療を行うことができ、後遺症を回避できる場合があります。

祖父の脳卒中発症に遭遇

家族や近所の人の発症に立ち会うこともありえるほど、脳卒中は身近な病気なのです。

実際にその状況をイメージしてもらえるよう、僕の祖父の事例を紹介したいと思います。

祖父が脳出血になった話

2018年の夏の話です。

「おじいちゃんの様子がおかしい」と実家を訪れていた母の一報を受け、様子を見に行きました。

話を聞くと、「2週間ほど前に自宅で転けてしまった。倒れた時に棚で肩を打ち、そこから手が上がりにくくなった」とのことでした。

皆さんならどう思いますか⁇

緊急性は無さそうだし湿布を貼ってしばらく様子を見る、そう判断してしまいそうですよね⁇

実際に、祖母も叔父も母も、そして本人でさえもそのような意見でした。

FASTを用いた判断

しかし僕の判断は違い、祖父を一目見た瞬間から脳卒中を疑っていました。

明らかに頬っぺたが垂れており、話しかけてきた言葉は普段のお喋りな祖父と異なり、舌足らずで、口に水でも含んでいるようでした。

手足も、片方の手は上に挙げられず、立つとバランスを崩してよろけていました

こばん

Face,Arm, Speechの全てに当てはまります!

看護師としての判断

祖父の脳卒中を疑った僕は、実家に血圧計があったので血圧を測り、症状がいつからなのか確認しました。

  • 血圧は180以上
  • 2週間前の発症
  • 庭仕事中に近所の人と喧嘩をしていた
  • 帰宅後に転倒した
  • その後から手が上がりにくくなった

以上の状況でした。そして僕はこう判断しました。

  • 暑さの中での肉体労働で血圧が高くなっていた
  • 口喧嘩をしたことで急激に血圧が上がった
  • 血圧上昇によって脳出血が起きた
  • 発症から2週間経っており脳梗塞だとしても緊急治療はできない
  • 症状が軽いので脳出血だとしとも手術適応ではない
  • 救急車は呼びたくない本人の思いがある
こばん

もし医療者の方が読んでいましたら、皆様はどのように判断するでしょうか?

取った行動と受診結果

上記の判断から緊急性はないと考えて、救急車は呼ばず、自分の車で祖父を病院まで連れていきました。

高齢者の中にはご近所さんの目を気にして救急車を呼びたくない人も多いのです。

そして受診の結果、やはり脳出血でした!

保存的治療であり、点滴治療と降圧剤の内服治療のため入院。翌日からリハビリが始まりました。

その後

1ヶ月ほどの入院期間を経て、杖や伝い歩きは問題なくできるようになったため自宅に退院できました。

そして介護サービスを利用しながら元気に暮らしています。

最後に

祖父の場合は、元々血圧が高かったため、高血圧が原因で脳出血になってしまったのでした。

高血圧と脳卒中の関係については以下の記事で解説しています。

高齢になるほど血圧は上がり、脳卒中のリスクは高くなります。

皆さんの周りでも、いつ誰が脳卒中になるか分かりません。

本記事で紹介したFASTを用いたテスト

頭の片隅にでも入れておいてくださるの光栄です。

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